yurikkyの自由帳

モノだったりコトだったり、日常で気になるものを気になった時に綴っていく自由帳のようなブログです。

酢豚にパイナップルが入っている理由ってあるの?あります!

日本で親しまれている中華料理というとたくさんのものがありますが、そのなかのひとつに酢豚がありますよね。

あのお酢の感じがなんともいえず食をそそって好きという方も少なくないでしょう。
そんな酢豚と切っても切れない話題といえばそう、

『酢豚にパイナップルが入っているのはありかなしか』

ですよね。

個人的には小学校の給食の頃から気になっていたのですが、なんとなく解せないけどあの風味は嫌いじゃないというちょっとした悔しさのようなものを覚えた記憶があります(笑)

しかし酢豚にパイナップルが入っているのには、なにか理由があるのでしょうか。

酢豚にパイナップルは本場が由来

なぜ酢豚にパイナップルを入れるようになったのか、もしかしたら日本が勝手に入れちゃったのでは、なんて思うこともあるかもしれません。

実は酢豚にパイナップルを入れるようになったのは中国の清の時代。
酢豚は広東料理ですから、つまり本場からすでに入っていたのです。

ビーフシチューを肉じゃがにしてしまったり、たらこスパゲティやナポリタンなど独自のメニューを作り出してしまうのが得意な日本ですが、パイナップルは日本発祥ではなかったのですね。

パイナップルで高級感を演出?

ではなぜ入れるようになったのかというと、ひとつに当時の中国情勢が関係しています。

当時の中国というのは香港はイギリス領ですし、上海にはフランスの租界、つまり外国人居留地がありました。

欧米人が食事を食べに来ることも珍しくないという状況にあったわけですね。

どうやら、そんな欧米人たちに高級感があるなと思ってもらうためにパイナップルを入れたというのが酢豚パイナップルの真実なようです。

なぜパイナップル?というのは当時はまだヨーロッパから入ってきたばかりで貴重だったからというだけの理由だったようです。

どのくらい貴重だったのかというと、一説にはなんと一個あたり90万円なんてこともあったのだとか。

いまならもっとお安く手に入りますし缶詰などもありますから、かなりの高級フルーツだったのですね。

勿論ただ高級感を演出したいからという理由だけではなく、実際に入れてみると甘酸っぱさは増すし深みもでるし、なにより豚肉との相性良しという意外な要素があったのです。

それが評判で今の時代まで愛されるようになっていったのでした。

酢豚パイナップルのちょっとした誤解

酢豚にパイナップルを入れることでお肉が柔らかくなったり消化吸収を良くしてくれる、なんて話を聞いたことがあるかもしれません。

確かにパイナップルに含まれているブロメリンという酵素はタンパク質を分解する作用があるので、結果的には上記のような効果を得ることができます。

しかしこのブロメリン、実は熱に弱いので60度以上になると効果がなくなってしまいます。

なので酢豚にする前のお肉をパイナップルに漬けておくといったことであれば効果的に作用してくれますが、酢豚自体に入ってしまっているのであればあまり期待はできないのです。

ちなみに缶詰のパイナップルも加熱処理されている関係上お肉への効果は得られませんので、そのまま美味しくいただきましょう(笑)

好き嫌いが分かれる酢豚パイナップルですが、食べる機会があったらぜひ中国の歴史を感じながら食べてみてくださいね!