自転車を『チャリ』や『チャリンコ』と呼ぶ由来とは?
今日もとてもいい天気でしたねー。
暖かいを通り越して暑いくらいでしたが、梅雨の気配が着々と近づいてきていますから、晴れ間を楽しむにはきっとこれくらい暑いほうが良いのしょう。
そんな良い天気の休日には自転車に乗った方たちをたくさん見かけます。
ロードバイクに乗ってね、颯爽と走り抜けていくさまはバイクと見紛うほどのスピード感で時折驚かされるものです。
そんな自転車乗りの皆さんを横目に見つつ、ふと気になったことがありました。
自転車ってなんで『チャリ』っていうんだろう、と。
元々『チャリンコ』なのはもちろん存じているのですが、このチャリンコという言葉、一体どこから来たのでしょうか。
英語が派生したものなのかなと思いましたが、英語では自転車のことを『bicycle』ですから、チャリのチャの字もありませんよね。
では『サボる』のようにフランス語とか……?
これといって思い当たるフシがないので調べてみたのですが、どうやら2つの説がある様子。
1つ目は、『ベルの音』。
自転車のベルの音が「チャリン」と聴こえたからそこからチャリンコに、というわかりやすい説ですね。
個人的にはベルの音というとチャリンよりチリンではないかと思ってしまいますが、チリンコではなんだかしっくりきませんし、チャリンコのがよいのでしょう(笑)
そしてもう一つの説が『朝鮮語説』。
朝鮮語の標準語で自転車を表す「チャジョンゴ」と、済州島の方言で自転車を表す「チャルンケ」から来たという説です。
響きは確かに近いですよね。
この言葉が朝鮮や韓国の方たちが多いコリアンタウンなどから広がり、日本国内のいたるところで使われるようになったのではといったことでした。
うーんどちらの説もありそうな気がしますね。
あ、あと、この両方の説が合わさって転じたという説もありました。
そしてもう一つ、本来『チャリンコ』という言葉が表していた意味が元々あり、そこからきたのではないかという話もありました。
その本来の意味というのがなんと、
『子供のスリ』
なのだそうです。
なんと江戸時代から使われている意味だそうで、当時の「チャリ」という言葉には「ふざけた」といった意味があったそうです。
その意味はどこから来たのかというと、歌舞伎から。
歌舞伎のちょっとふざけたような、滑稽なシーンのことを「ちゃりば」といったんだそうですよ。
「おちゃめ」なんて言葉もここからきているらしいです。
歌舞伎が語源の言葉ってたくさんありますよね、すごいなぁ。
しかしこの語源から自転車のことを指すようになるのはちょっと無理がありますから、この説は恐らく違うのでしょう。
もしかするとベルの音を聞いて子供のスリという意味のある言葉『チャリンコ』を思い出し、なんとなくそれに当てはめてみた、なんてことはあるかもしれませんね。
ちなみにこれは余談ですが、自転車を意味するチャリンコという言葉から来た言葉に『チャリンカー』というものがあります。
このチャリンカーはいわゆる自転車操業で、ネットオークションの売り手側に立ち、手元に商品がないにもかかわらずその商品をオークションに出品して代金だけもらって商品を発送しないという、悪質な手口およびそれをする人を指します。
チャリンカー詐欺なんて言葉もありますから、くれぐれもネットオークションを利用する際には気をつけましょうね。
最終的にちょっと変な方向にいってしまいましたが、自転車という意味のチャリンコ、そしてチャリはこれからもきっと使われ続けていくのでしょうね!