yurikkyの自由帳

モノだったりコトだったり、日常で気になるものを気になった時に綴っていく自由帳のようなブログです。

実はビュッフェとバイキングには明確な違いがあった!

最近よく『ビュッフェ』という言葉を耳にしますよね。
都内有名ホテルではスイーツビュッフェなども盛んに行われていますし、地方のホテルで食事がビュッフェスタイルだったりといったことも珍しくなくなりつつあります。

先日も友人とスイーツビュッフェの話をしていました。食べ放題ってすごいよね、と。

しかしここで、

あれ、食べ放題って少し前までは『ビュッフェ』ではなく『バイキング』と言っていたような……?

という疑問が頭をよぎりました。

『ビュッフェ』と『バイキング』。

興味本位でこの2つの違いを調べてみたら殊の外違うもので驚いてしまいましたよ。

と、いうわけでまずはビュッフェから。

ビュッフェといえば食べ放題をお洒落に言い換えたものというイメージをしている方も少なくないのではと思いますが、実は食べ放題の意味は【ない】のだそうです。

ビュッフェというのはフランス語であり、正確な意味は『立食形式の食事』。
更に『食器棚/配膳台』といった意味もあるため、それらを使って列車内やパーティー会場などで食事を提供する、そんな簡易的な食堂のような場所をビュッフェと呼ぶようになったようですね。

そこから転じて『セルフサービス形式の食事』という意味で使われるようになったのだとか。

このビュッフェという言葉は海外でも通じるようですが、本来の意味を知らないと大変なことになりそうです。

何故かというと、ビュッフェはお皿に盛ったら盛った分だけの支払いが発生するという仕組みとなっていることもあるわけですから、もし純粋なビュッフェスタイルのお店(=食べ放題ではない)であった場合、お財布に大打撃を被る可能性があるためですね。

恥ずかしい思いをすることもあるでしょうから注意しておきましょう(笑)

では対する「バイキング」はというと、こちらは『食べ放題形式』のことを指しています。
実はバイキングというのは和製英語であり、日本でのみ使われている言葉です。

発祥は帝国ホテル。
この話をするにはまず『スモーガスボード』の説明からしなければならないでしょう。

『スモーガスボード』とは16世紀頃からスウェーデンで普及したスカンジナビア料理です。
テーブル上にパンであったり料理であったりを並べ、自分の好きなようにオープンサンドを作って食べることができるというものだったようですね。

それに目をつけた帝国ホテルは1958年、スモーガスボードの様式を取り入れたシステムを『インペリアル・バイキング』と名付け、好きな料理を好きなように選んで食べることができるというスタイルを打ち出しました。

それが人気を博し世間的に広まった結果、『食べ放題=バイキング』の方式が出来上がるに至ったというわけですね。

ちなみになぜバイキングなのかというのは調べてもよくわかりませんでしたが、スカンジナビア(北欧)といえばバイキング(海賊)! という印象があったためではないかと勝手に推察しています。
子供の頃はバイキング(海賊)が飲めや歌えやと好き放題に食べていたからだと思っていましたが、それだと時代が合わないでしょうから本場のバイキングは関係ないのでしょう(笑)

あ、あと、バイキングは和製英語ですから、海外ではバイキングという名称は通じないようです。
しかしハワイや韓国といった日本人を対象にしているお店があるような地域では通じる場合もあるようですよ。

最近の日本では響きがお洒落だからか食べ放題のことをバイキングではなくビュッフェと呼ぶ風潮が強まりつつあるため混同しがちになりますが、実はこんなにも明確に意味が違ったなんて驚きですね。

これからはビュッフェといわれても食べ放題ではないかもしれないということを頭にいれ、注意深く見てみたいと思います!